「スタジャン」と「スカジャン」の違い、わかりますか?
パッと見のデザインがよく似た2つのアウター。どちらもトレンドアイテムとしてちょくちょく登場するアイテムです。
定番のモテアイテムではないので、スルーしても構わないのですが、せっかくなのでこの機会に知っておきましょう。
スタジャンとスカジャンは全くの別物!
「スタジャン」
「スカジャン」
一文字違いでも、目的や由来は大違い。それぞれの特徴を簡単にまとめます。
スタジャンとは
スタジャンは、「スタジアムジャンパー」の略。もともとはスポーツ選手がスタジアムで防寒用にユニフォームの上から着ていたものです。
一般的なデザインは、袖がレザーで、身頃はウール素材。スナップ留めの前あきで、衿・袖口・裾はリブ編みになっています。チームのワッペンやイニシャルがついていたり、マスコットが刺繍されているのも特徴です。
「アワードジャケット」「ベースボールジャケット」「グランドジャンパー」とも呼ばれます。
スカジャンとは
スカジャンは「横須賀ジャンパー」の略。光沢のあるツルツルした生地に、派手な刺繍が施されています。リバーシブルになっているものが多いです。
もともとは横須賀の米軍兵が、自分のジャケットに和風の刺繍(龍、虎、鷹など)を入れてもらったのが始まりとされています。その後、外国人のお土産として販売されるようになりました。スカジャンの別名「スーベニール(=お土産、記念品)ジャケット」と呼ばれる所以です。
デザインの特徴は、ラグラン袖(襟ぐり・肩から続いた袖)、スタジャンと同様に身頃と袖が色違いである点です。
違いは? 見分け方は?
スタジャンとスカジャン、由来を知れば、まったく違うものだとわかりますね。
でも、見分けがつかないという人も少なくないと思います。簡単にそれぞれの違いをまとめましょう。
スタジャン:スタジアムで着る防寒用の上着
スカジャン:横須賀の米軍兵が着用したもの・お土産用
<素材>
スタジャン:身頃はウールやメルトン、袖は革
スタジャン:サテン、別珍
<デザイン>
スタジャン:野球チームなどのワッペンや刺繍
スカジャン:龍、虎、鷹などの派手な和柄刺繍
最近は日常着として取り入れやすいように、それぞれの特徴である刺繍や革袖のないジャンパーも増えています。
わかりやすいポイントは、素材と和柄刺繍の有無ですね。
どちらも初心者には難しいアイテム
スタジャンもスカジャンも、カッコ良さを強調し、おしゃれの幅を広げてくれるアイテムです。コアなファンも多く、こだわりのデザインを追求しているマニアもいるほど。
しかし、日常で気軽に着る服としてはちょっと難しいと思います。どちらかといえば、モテアイテムでもないので、初心者のうちは避けるのが無難。
もしチャレンジするときは、モノトーンのデザインがおすすめ。持っているカジュアル着にも合わせやすいです。
スタジャンとスカジャン、それぞれの違いと魅力を感じていただけましたでしょうか。
気になる方は、ぜひお気に入りを探してみてくださいね。