「ジャケット」と聞いて、あなたはどんなデザインを思い浮かべますか?
テーラードジャケットやダウンジャケット、ライダースジャケットなど、幅広いデザインがあります。ジャケットは上着の総称であり、この他にもジャケットのくくりに入るアイテムが多数あります。
難しい知識をつめ込む必要はありませんが、アレとコレの違いがわからない!という混乱は意外とストレスフル。一通り「こんなデザインがあるんだな~」と知っておくだけでも、ジャケット選びの参考になります。
ここでは、一般的なお店で販売されるジャケットの種類と特徴を簡単にまとめました。
メンズジャケットの種類
テーラードジャケット
テーラード(背広)仕立てのジャケット。テーラーは洋服屋、仕立て屋を意味します。かっちりとしたデザインから、ブレザーのようなカジュアルなデザインまでさまざまです。
ノーカラージャケット
衿のないデザインのジャケット。スッキリとした印象になります。
Gジャン(デニムジャケット)
ジーン(デニム)生地でできた腰丈のジャンパー(=jean+jumper)。和製英語です。英語ではデニムジャケットといいます。
シャツ風の衿、特徴的なポケット、前あきやカフスにつく金属製のボタンが特徴的です。
ライダースジャケット
ウエスト丈の黒レザー製ジャンパー。バイクに乗るために工夫されたものです。革ジャンとも呼ばれます。折り返しの衿や斜めにつけられたジッパー、裾のベルト留めなどが特徴です。
ブルゾン・ジャンパー
ウエストから腰までの短めの丈で、全体的にゆったりとした上着の総称。ブルゾン(仏:blouson)とジャンパー(英:jumper)は同義語で、ジャンパーをオシャレっぽく言い換えた言葉がブルゾンです。
ミリタリージャケット(フライトジャケット)
ミリタリーファッションは、軍服や戦闘服をモチーフにしたマニッシュで機能的なデザインの服・スタイルのこと。陸軍系はアーミー・ルック、海軍風はネービー・ルックと一応の分類はありますが、ファッションにおいては厳密に区別されているわけではありません。
ここ最近は、MA-1をはじめとするフライトジャケットが人気です。
シャツジャケット
衿、袖つけ、カフス、前あきの形など、シャツ風のデザインに仕立てられたジャケット。軽やかな印象です。
マウンテンパーカー
パーカーはフード付き防寒ジャケットのこと。それを登山用に工夫し、防水防寒性の布地でつくられた機能的な服がマウンテンパーカー。最近は、タウンウェア(街着)としても親しまれています。
ダウンジャケット
ダウン(羽毛)入りでキルティングされた生地でつくられたジャケット。軽くて暖かいのが特徴です。
フィールドジャケット
1930年代にアメリカ軍が開発した防寒用のジャケット。防水性にも優れ、機能的なポケットがついたデザイン。もともと陸軍の戦闘服であり、カムフラージュ柄の布地でつくられたものが多かったのですが、最近はカラーバリエーションも増えています。コート代わりに羽織って着こなすこともできます。
スタジアムジャンパー
スナップ留めの前あき、リブ編みの衿、袖口、裾が特徴のジャンパー。身頃と袖の色や素材が違ったり、マークが入ったり、賑やかなデザインも多数。もとはスポーツ選手がスタジアムで防寒用にユニフォームの上から着ていました。
スカジャン
横須賀の米軍兵が着用したジャンパー(横須賀+jumper)。一般には1970~80年代に流行しました。光沢のある薄手の生地に、派手な刺繍が施されています。ラグラン袖で、スタジャンと同様、身頃と袖が色違いであることが特徴的なジャンパーです。