「何を着てもしっくりこない」
「似合っているのか似合っていないのかよくわからない」
自分に合った服装を見つけるのは難しいものですよね。「特に問題はないだろう」と思った服装が、女性に微妙な顔をされたり、ファッション誌で「ダサい」認定されたり。そんなことばかりで、自信をなくしてしまうこともあるのではないでしょうか。
今回は、おしゃれの基準がよくわからなくなったとき思い出したいファッションの基本を考えていきたいと思います。
似合う服がわからないときは、似合っていない服を探すことで、失敗を避けられます。無難なコーディネートを習得するためには、ちぐはぐな組み合わせを見極めることで、違和感を修正することができるようになります。
「なんか変だな?」という意識を磨く、すなわち、失敗から学ぶことは役に立つものです。さっそくファッションにおけるNGポイントをチェックしていきましょう。
「なんか変!」ファッション失敗の原因5つ
おしゃれな人と「う~ん」な人を比べてみると、共通点がいくつか見つかります。それは、イケメンだとかスタイルが良いといったことではありません。
ここで挙げるものは、良い印象を与えるための必須条件とも言えるものです。それができていないと、イケてない失敗ファッションになってしまいます。反対に言えば、これさえ押さえておけば、無難なスタイルは作れます。
それでは、見ていきましょう。失敗の原因は次の5つです。
原因1:サイズが合っていない
ちぐはぐにならないためには、体型に合ったサイズを選ぶことが重要です。
ファッションな苦手な人は、大きめサイズを選んでしまいがち。成長期のうちは、多少サイズが合っていなくても問題ありませんが、大人がだぶだぶ服を着ていては残念な人になってしまいます。
長く着られるようにと母親が買ってくる大きめサイズ=「おかんサイズ」は卒業しましょう。
あえて大きめサイズを着るファッションもありますが、「あえてやってますよ」と雰囲気が伝わらなければ、ただのサイズを間違えた人です。
・袖丈が長い
・肩が落ちている
・着丈が長い
これらのダボダボ感はだらしない印象を与えます。女の子が長いセーターの袖から手を出しているのは可愛らしいものですが、その萌え感は一般男性には不要です。
自分に合ったサイズを選ぶためには、試着が重要です。お店に行くことに抵抗がある人は、まず家にある服で、サイズ感をチェックしてみましょう。袖丈、着丈、肩幅など。
慣れないうちはジャストサイズはゆとりがなく、きつい感じがするかもしれませんが、モデルの着こなしに注目してみると、皆ぴったりしたサイズ感で着こなしています。「おかんサイズ」に慣れ親しんでいる人は、いつもより一つ小さいサイズを選んでみましょう。
原因2:清潔感がない
今すぐできる改善ポイント、それが清潔感です。
どんなにおしゃれなファッションで身を固めても、シワシワ・ヨレヨレの服を着ていては、カッコ良さが半減。破れ、擦れ、傷のあるアイテムもだらしなさを助長します。
よくあるのが、ズボンの裾が破れていたり、ボロボロの靴を履いている人。
新しいものを買わない
→ いつも同じものを身につける
→ 傷みが早い
→ 買い物に行くのが嫌だからボロボロのまま……
そんな状況に陥っていませんか?
服だけではありません。鼻毛が飛び出ていたり、爪が伸びて汚いのもNG! 最近はヒゲを伸ばすおしゃれもありますが、無難を目指すならきちんと剃りましょう。
スーツやフォーマルな服を着るときのピシッとした着こなしが基本。それをベースにカジュアルアイテムを取り入れるイメージでいきましょう。
おしゃれ以前に、清潔感は必須です。不潔な人は嫌われちゃいますよ!
原因3:キャラクターと合っていない
人それぞれ個性というものがあります。顔や体格などの外見、性格や仕草によって作り出される雰囲気。さまざまな要素が積み重なって「その人らしさ」が生まれます。
ファッションにおいては、外見の形を把握することが大切ですが、その人の雰囲気・キャラクターによっても似合う・似合わないが分かれます。
例えば、ほんわか系の優しい人が革ジャンでロックに決めた姿には少しビックリしてしまいます。あるいは、たくましく強気の男性が、柔らかい中性的な服装を着ると、どこか違和感があります。
きっちり分けることはできませんが、何となくの類型を知ることで、自分のキャラクターを把握しやすくなります。
顔立ちも一つのポイントです。輪郭によって全体の雰囲気は変わり、その表情からは人柄が滲み出ます。
顔立ちのイメージをこんなふうに例えたユニークな分類もあります。
・しょうゆ顔
・ソース顔
・塩顔
・酢顔
・砂糖顔
・みそ顔
・ケチャップ顔
自分に似た雰囲気の有名人を探して、その人のスタイルをチェックしてみると「似合う」「似合わない」がどんなものか理解しやすくなります。客観的な視点が大事ですね。
原因4:服装が年齢にふさわしくない
「年相応」という言葉があります。
中学生が高級時計を身につけて英国紳士を気取っていたら違和感があります。反対に、おじさんがスケーターファッションで街を歩いていたら「痛い」と評される可能性が高いでしょう。
よっぽどのことがなければ、シンプル服で失敗することは少ないですが、感覚で選んでしまうと、自分の容貌と合っていない、なんてことになりかねません。
自分自身をよく知ることが大事です。
原因5:TPOに合っていない
【TPO】
時(time)+所(place)+場合(occasion)
時と所と場合に応じて服装を選ぶことは最低限のマナーです。
・結婚式
・葬儀、告別式
・同窓会
・入社式
・高級レストラン
・デート
・旅行
・バーベキュー
冠婚葬祭のように、ある程度のルールがあれば、失敗することは少ないでしょう。
問題は、日常のファッション。デートや合コンなど、ちょっとした外出は微妙なズレが生じがち。
TOPの「O」は、「occasion」の他に「opportunity」と使われることもあるのだそうです。「opportunity」は、好機、チャンスを意味します。何かを行うために望ましい機会、目的を達成するために何をすればいいか、アピールチャンスにもなり得るということです。
何のためにそれを行うのか?
具体的に何をするのか?
いつ行うのか?
相手に不快な思いをさせない服装、気持ちよく過ごしてもらうためのおもてなしと捉えてみれば、おのずと答えが見えてくるはずです。
詳しくは、改めてエントリにまとめる予定です。
流行や雑誌の情報は絶対ではない
「なんか変だな」と感じる着こなしで多いのは、頑張りすぎてしまうこと。
流行のアイテムを取り入れて、今っぽい着こなしをしても、あれやこれやと詰め込みすぎるとガチャガチャしてしまいます。
流行のデザインや色、特に「今年は○○で決まり!」というような謳い文句は要注意。1年やそこらで終わってしまうトレンドは、ファッション業界が作り出したものです。
商品を売るために、目新しいファッションを作り出す。流行のスタイルは一種のコスプレと考えてもいいのかなと思います。コスプレは楽しいですもんね。好きな人だけやればいいのです。
トレンド情報が溢れている中で、定番のおしゃれを探すのは至難の業かもしれませんが、数をこなせば自然に身についてきます。
シンプルな着こなしで「おしゃれだな」「カッコいいな」と思えるスタイルを参考にすると、無理なくファッション経験値を積むことができます。
【実践】ファッション知識を収集することから
「似合う」「似合わない」を知るのは簡単ではありません。自分の姿は見えませんから、当然と言えば当然です。
だからこそ、まずはよ~く観察しましょう。
・試着する
・鏡を見る
ファストファッションなら気軽に試着できます。とにかくいろいろな服を着てみましょう。着てみないことにはわかりません。イメージが先行して、本当は似合うのに「絶対自分には合わない」と決めつけてしまっていることもあります。
その他には、
・街ゆく人をウォッチ
・雑誌を読む
・ファッションスナップサイトを見る
「人の振り見て我が振り直せ」です。「おしゃれ」「ダサい」がわからないうちは、何が良いとされているのか観察・分析することから。難しく考えなくても、ざざざっと眺めているだけで傾向はつかめてくるはずです。
自分と似た体型の人、醸し出す雰囲気が似ている人をチェックしていくのはオススメです。そういう人が似合っていない服装をしていたときは、どこが変なのか探してみてください。それこそが「おしゃれ」に結びつきます。
まとめ
自分に合った服装を見つけるために必要なことは、
・自分を知ること
・清潔感を保つこと
・TPOをわきまえること
「おしゃれ」は流行を追うことではありません。背伸びしないシンプルなアイテムを取り入れることで、失敗は回避できるはずです。
ここで挙げたポイントを押さえて、自分に合った自然な着こなしを目指しましょう!